現行の選択制弁当給食に至った経緯】

平成227月の河内長野市の学校における食育及び中学校給食調査検討委員会が児童保護者及び教員等にアンケート調査を行い様々な角度からの議論を経て、結果として給食センターの余力を活用した現行の選択制中学校弁当給食を行うことが平成233月定例会に提案され、全会一致で可決されました。そして平成2311月から東中学校にて試験的に実施され、平成2611月に千代田中学校の実施を持って全7校の実施が完了しております。

 

【本市選択制弁当給食の特徴】

本市の選択制中学校給食は弁当を子供に作ってあげたいと思う保護者の気持ちも、弁当を作りたくとも作れない保護者の気持ちにも、そして給食を希望しない生徒の気持ちにも応えることができ、尚且つ地元食材を使用する自前の給食センターを活用し、食材、調理方法等に関してPTAの意見を恒常的に反映できる体制があることから他市にはない優位性を備えていると考えます。

 

【請願書への疑義】

さて、今回提出された選択制ではなく「全員給食を求める請願」ですが、“ぞくぞく集まる市民の願い”と説明チラシに記載があるものの、署名人欄には『河内長野市外でも可』と明記されていることや、署名に関する連絡先として記載のある南河内地区教職員組合傘下の河内長野市教職員組合に市教委が問合せをしたところ、同署名運動に同調する事実はないことが、9月15日開催された福祉教育常任委員会の質疑で明らかになるなど、請願署名に対する信頼性に疑義が生じています。

 

【財源確保の不確実性】

更に、「小中学校へのエアコンの次は中学校全員給食」との市長発言についても、実際のエアコン設置完了時期は最短でも5~6年先になる本市の現状を鑑みると、今本市がしっかり取り組むべきは新たに中学校全員給食の実施を決めるのではなく、市議会の全会一致を経て実施し且つ全校実施からまだ2年余りしか経過していない現行の選択制中学校弁当給食の充実を先ず図ることが重要だと考えます。同じ選択制給食で高い喫食率を誇る枚方市の事例にも学び、生徒、保護者が気軽に弁当給食を選ぶことができる環境づくりに取組むことが、最も現実的だと思います。

【今後の改善への取組】

 

たとえば、今後、市教委が検討している温蔵庫(1校当たり約50万円)を各中学校に配備し温かいご飯を提供することや現在の申込み方法をさらに簡素化する努力をすること等により弁当給食を食べる生徒が増えれば、請願の求める全員給食に近づくことになり、同時に弁当をもたせたい保護者の気持ちにも、持たせることができない保護者の気持ちにも応えるものとなります。(実際に大阪枚方市の選択制中学校給食の喫食率は30%に達しています)

 

【国の教育費負担軽減策を見越した幅広い議論の喚起】

一方、国においては子育て世代の支援策として、また子どもの貧困対策の一環として学校給食の無償化の流れができつつあります。

我が会派としても当然、この流れを歓迎する立場ですが、国の動向が確定した段階で現行の本市が行う選択制弁当給食の拡充も一つの選択肢に入れ、再度中学校給食を幅広く議論し本市の実情にあった実効性有る方式が決定されることを望み、今回の請願には反対致します。

 

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